北京、今年5000か所以上の5G-A基地局を新設へ
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【4月4日 東方新報】北京市経済・情報化局の劉維亮(Liu Weiliang)副局長は3月20日に開かれた記者会見で、北京市は今年、先進的な通信ネットワークの整備と普及を加速させ、5000か所以上の5G-A基地局を新たに建設すると発表した。また、産業用インターネットの容量拡大・アップグレードも推進する。
2024年、北京市のデジタル経済規模は前年比7.7パーセント増の2兆2000億元(約43兆3746億円)を突破した。人工知能(AI)分野における世界的なイノベーション拠点づくりや、国内最先端のデジタルインフラ整備、デジタル技術や製品の応用普及において、さまざまな革新的成果を達成している。
劉氏によると、北京市は「北京・世界デジタル経済モデル都市構築2025年作業要点」を策定し、8分野42項目を通じて、今年のデジタル経済の成長率を8パーセントとする目標を達成するため全力を挙げている。今年、北京市は特にブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)や量子情報など最先端技術の開発に注力し、国際的な先進的成果を獲得することを目指す。
また、国家レベルのデータ基盤整備と連携し、データ基盤制度の先行的試行を進める。データ基盤制度先行地域に200社以上のデータ関連企業を誘致し、データ収集・送信・処理・応用のコンプライアンス監督体制を構築する。公共データの統合管理と活用を推進し、企業・産業・都市など5種類の信頼できるデータ空間を構築するとともに、高付加価値データセットを複数公開する。
北京市はまた、産業のデジタル化に向けた新たな応用シナリオの導入を進める。「AI」をキーワードとして教育、医療、文化・観光分野でのデジタル技術の応用を深める。人工知能を活用した学生の学習支援や教師の授業サポート、AIによる新薬開発、製造業のニーズに応じた汎用・特定産業向け大規模モデルの整備などを進める。
劉氏はさらに、「北京は各分野で模範的プロジェクトを推進する」と述べた。具体的には、自動運転試験エリアの拡張・高度化(第4段階)、デジタルツイン都市の構築、メタバースと都市空間の融合推進、さらにデジタル映像による超臨場感体験プロジェクトとして、3か所の超高精細ライブステージと30か所の超臨場感劇場を整備する計画である。(c)東方新報/AFPBB News