【4月3日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日、パレスチナ自治区ガザ地区で依然拘束されている人質を解放するようハマスに圧力をかけるため、イスラエル軍がガザ地区を「分断」し、領土を奪取していると述べた。

ネタニヤフ首相は声明で、軍は「ガザ地区を分断し、(ハマスが)われわれの人質を返すよう段階的に圧力を強めている」と述べ、イスラエルが「領土を奪取し、テロリストを攻撃し、インフラを破壊している」と付け加えた。

一方、ガザ地区へのイスラエルの攻撃は続いており、救助隊は合わせて34人が死亡したと発表した。

ガザの民間防衛機関によると、北部ジャバリアの難民キャンプで、診療所が入っている国連の建物が攻撃され、子ども9人を含む少なくとも19人が死亡した。

イスラエル軍はジャバリアにある「指揮統制センター内」でハマス戦闘員を攻撃したと発表した。同軍はAFPに対し、その建物には国連の診療所が入っていたことを別途確認した。

イスラエル占領下のヨルダン川西岸に拠点を置くパレスチナ外務省は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営するこの診療所での「虐殺」を非難し、イスラエルの攻勢を止めるための「真剣な国際的圧力」を求めた。(c)AFP