米関税、世界一律 無人島も対象
このニュースをシェア
【4月3日 AFP】2日、世界で最も辺ぴな場所でさえも、ドナルド・トランプ米大統領の世界的な関税攻撃を逃れることはできなかった。南極に近いインド洋に浮かぶ無人島、ハード島とマクドナルド諸島も例外ではない。
オーストラリア領のハード島とマクドナルド諸島には、アザラシや、ペンギンなどの鳥類しかおらず人はいないにもかかわらず、米国へのすべての輸出品に10%の関税を課された。
オーストラリアのココス(キーリング)諸島やアフリカ沖の島国コモロなど、世界中の小島も同様に10%の関税の対象となった。
関税リストに含まれているもう一つの注目すべき国はミャンマーだ。同国は3000人近い死者を出した地震に見舞われたばかりだが、米国への輸出品に44%の関税を課されることになる。
英領フォークランド諸島(人口3200人、ペンギン約100万羽)は特に厳しい関税を課された。
1982年に英国とアルゼンチンが戦ったフォークランド紛争で最もよく知られる同諸島は、米国への輸出品に41%の関税を課され、大打撃を受けた。
一方、フォークランド諸島の領有権を主張するアルゼンチンは、10%の関税しか課されていない。
フォークランド諸島商工会議所によると、同諸島の輸出品はタコ、イカ、貝類、冷凍魚がほとんどで、2019年の輸出額は3億600万ドル(約458億円)、世界173位にとどまる。(c)AFP