韓国・結婚件数は過去最大の増加も…農林漁業従事者の結婚だけ減少
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【04月02日 KOREA WAVE】韓国で2024年、22万組の男女が結婚し、過去最大の結婚件数増加率を記録するなか、農業・林業・漁業などの第一次産業に従事する人々の結婚件数だけが唯一減少したことが分かった。若年層による農漁村離れが深刻化する中で、これら職種の結婚件数減少は今後も続くとみられる。
統計庁が3月31日に発表したところによると、昨年の結婚件数は22万2412件で、前年(19万3657件)から14.8%(2万9000件)増加した。この増加率は1970年に統計が開始されて以来、最も高く、増加数としても1996年(3万6427件)以来28年ぶりの大幅な伸びだ。
職業別では、事務職の結婚件数が5万9879件で前年から24.6%増加し、最も高い伸びを示した。続いて機械操作・組立作業従事者(15.4%増)、専門職・関連職(11.9%増)なども二桁の増加率を記録した。
これに対し、農林漁業従事者の結婚件数は2732件で、前年(2943件)より7.2%減少し、職業分類の中で唯一の減少となった。この職種の結婚件数が減少に転じたのは2021年(2655件)以来。地域別に見ると、全国ほとんどの市・郡で農林漁業従事者の結婚が前年より減っていた。
特に、再婚件数の減少も全体の農林漁業従事者の結婚件数減少に影響を与えているとみられる。統計庁関係者は「農林漁業従事者が多い全羅南道、済州島、慶尚北道などで再婚が減少した影響がある」と説明した。
実際、2024年の再婚件数は3万1329件で、前年(3万1644件)より1.0%減少。地域別に見ると、慶尚北道は7.5%減、済州島は5.7%減、全羅南道は3.1%減となっている。
今後も農林漁業従事者の結婚件数は減少が続くと予測されている。今回の結婚件数の増加は主に30代前半の人口増加によるものだったが、その年齢層の農家人口は急減しているからだ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News