【4月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は3月31日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ紛争の停戦合意交渉で「自身の役割を果たす」と期待していると主張した。これに先立ちトランプ氏は、交渉に対するロシア側の姿勢に疑念を示していた。

トランプ氏はホワイトハウスでの会見で、「必ず彼(プーチン氏)にはやり遂げてもらいたい」「彼は私への約束を果たすだろうし、今は、停戦合意における自身の役割を果たすと思う」と述べた。

トランプ氏は3月30日、ウクライナ紛争終結に向け、プーチン氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領のいずれをも批判。

プーチン氏が交渉相手としてゼレンスキー氏を認めない考えを示し、ウクライナの新たな大統領の選出を求めたことに「非常に腹が立っている」とNBCに対して語った。

NBCニュースのジャーナリスト、クリステン・ウォーカー氏は、電話インタビューに応じたトランプ氏がプーチン氏に「腹が立っている」と述べ、ロシア産の石油を扱う企業に関税を課すと警告したと明らかにした。

その後トランプ氏はゼレンスキー氏に矛先を向け、ウクライナが鉱物資源の権益をめぐる協定から撤退すれば「大きな問題」に直面することになるとも主張した。

一方、ロシア大統領府は3月31日、プーチン氏はトランプ氏との会談に依然として前向きな姿勢を示していると明らかにした。(c)AFP