【4月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(78)は3期目を公然と検討しているかもしれないが、合衆国憲法修正第22条で禁止されているため、実現する可能性は極めて低い。

トランプ氏は3月30日、NBCニュースに対し、3期目を務めることについて「冗談を言っているのではない」とし、可能にする「方法」はあると述べた。

だが、ほとんどの憲法学者はトランプ氏と意見を異にしている。

トランプ氏は大統領選期間中、そして就任以降も、何度か3期目について冗談めかして口にしてきた。

だが、先週末の発言はこれまでで最も踏み込んだもので、「冗談を言っているのではない」という言葉でさらに強調されていた。

トランプ氏は「大勢が私にそうしてほしいと思っている」とも述べた。

2028年大統領選にJ・D・バンス副大統領が大統領候補、トランプ氏が副大統領候補として出馬し、当選後にバンス氏がトランプ氏にバトンを渡すというシナリオについてNBCに問われると、トランプ氏は「まあそれも一つの方法だ。だが、他にも方法がある」としたが、詳細は明かさなかった。

だが、合衆国憲法修正第12条は、「憲法の規定上大統領職に就く資格のない者は、副大統領職に就く資格もない」と規定しており、このシナリオを阻んでいるようだ。

共和党のアンディ・オグルス下院議員(テネシー州選出)は1月、トランプ氏に合わせ、連続しない任期を務めた大統領の3期目就任を認める憲法修正案を提出した。

憲法の改正に関する憲法制定会議が招集される可能性もあるが、これも同様に可能性は低いとみられている。

大統領の任期は2期までという憲法上の制限が撤廃されるのはどう考えても難しいが、賭けをする人々はトランプ氏の発言に注目している。

オフショアブックメーカー「BetOnline.ag」によると、2028年大統領選でトランプ氏勝利のオッズは10倍から6倍となり、バンス副大統領に次ぐ2位となった。(c)AFP