【3月28日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブルは27日、リアム・ローソン(23)に代わり、次週行われる第3戦日本GPから角田裕毅(24)を起用すると発表した。

角田はレッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズから昇格し、選手権4連覇中の王者マックス・フェルスタッペンとタッグを組む。

一方のローソンは、今季開幕からの2戦で低調な結果に終わっていた中、ここ数日間にわたる臆測が現実のものとなり、昨季所属したレーシングブルズへ戻ることになった。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナー氏は、「最初の2レースでリアムがRB21に苦戦するのを見るのは難しかった。その結果、早期に切り替える決断をチーム全体で下した」「われわれはドライバーズ選手権の連覇とコンストラクターズ選手権のタイトル奪還という二つの野心を持って2025年シーズンに臨んでおり、これは純粋に競技としての決定だ」と説明した。

さらに、「われわれにはリアムを守り、育成する義務がある。非常に困難なスタートを切った後、リアムがレーシングブルズとF1でのキャリアを継続する上で、彼が非常に馴染みのある環境やチームで経験を積めるよう迅速に行動することは理にかなっている」と述べた。

ローソンはここまで行われた三つの予選ですべてQ1敗退に終わり、いまだポイントを獲得できずにいた。

角田は2021年シーズンにアルファタウリからF1デビューを果たし、2014年の小林可夢偉以来の日本人ドライバーとなった。

今季は開幕戦のオーストラリアGPで12位となり、第2戦中国GPもチームの2ストップ戦略が失敗してポイント圏外に沈んだが、開幕からの2戦でスピードを発揮している。

ホーナー氏は角田について、「RB21には多くの作業が必要であり、ユウキの経験は現在のクルマの開発に非常に有益だとわれわれは認識している」「彼をチームに迎え入れ、RB21を駆る姿を見るのが楽しみだ」と期待を寄せた。(c)AFP