大韓民国警察庁公式YouTubeより(c)NEWSIS
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【03月27日 KOREA WAVE】認知症を患う高齢男性がソウル市内の地下鉄駅で行方不明になったものの、警察と駅員、家族の必死の捜索により無事に保護され、家族の元に戻ったエピソードが感動を呼んでいる。

大韓民国警察庁の公式YouTubeチャンネルに19日、「複雑なソウル地下鉄駅。行方不明になった認知症高齢者はどこに……?」というタイトルの動画が掲載された。

大韓民国警察庁公式YouTubeより(c)NEWSIS
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動画によると、今月8日、ソウルの地下鉄駅である出来事が発生した。列車が駅に到着し、高齢の夫婦が乗車しようとしたが、妻だけが電車に乗り込み、夫が乗車する前にドアが閉まってしまった。

ホームに取り残された夫は認知症を患っており、戸惑った様子でその場に立ち尽くしていた。列車内の妻は、認知症の夫を一人残してしまったことに動揺し、心配のあまり涙ながらに助けを求めた。

その後、夫は列車を見送った後、群衆の中に姿を消してしまった。

妻の通報を受けた警察はすぐに現場に出動し、駅の防犯カメラを確認したところ、夫は別の列車に乗車したものの下車していないことが判明した。

警察官らは、夫が乗っている可能性のある列車が再び駅に戻ってくると予測し、車両ごとに担当者を配置するなど徹底捜索に乗り出した。

やがて、列車が駅に戻り、警察官、駅員、家族がそれぞれの車両に分かれて探した結果、無事に夫を発見した。

妻は夫の姿を見るなり涙を流し、夫も妻をしっかりと抱きしめた。

感動的な再会の後、妻は警察官と駅員に何度も頭を下げて感謝の意を伝え、警察官たちも温かい笑顔で応えた。

この動画を見たネットユーザーたちは「感動的な映像だった。警察の皆さん、本当にありがとうございます」「警察官の笑顔を見たらこちらまで笑顔になった」「胸が熱くなった」といった反応を寄せている。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News