世界フィギュアで追悼式 米旅客機事故の犠牲者悼む
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【3月27日 AFP】26日に米ボストンで開幕したフィギュアスケート世界選手権で、1月に米首都ワシントン近郊で小型旅客機と陸軍ヘリコプターが衝突した事故で犠牲になったフィギュアスケーターと指導者の追悼セレモニーが行われた。
事故では67人が死亡し、うち28人がフィギュアスケート関係者だった。亡くなった人の中には、カンザス州で行われた合宿から戻って来る途中だった若手選手や、その親とコーチも含まれていた。
ペアのショートプログラム(SP)に出場した米国のアリサ・エフィモワ/ミーシャ・ミトロファノフ組は、6人の犠牲者が出たボストン・スケートクラブを拠点とする選手で、6人の遺影を手にしながら得点が出るのを待った。
セレモニーでは会場内が暗くされ、大型スクリーンに犠牲者の名前と顔が映された。
選手だった16歳の息子と妻を亡くしたダグ・レーンさんは、「私たちが失ったフィギュアスケートコミュニティの素晴らしい人たちを思い出し、まだここにいる若いスケーターたちをさらに大切にすることが、私の第一の希望だ」「彼らは傷ついている。彼らの競技での旅をみんなでサポートしてあげたい」と述べた。
その一方で、「防げた」事故だったとも話し、「このようなことを二度と起こさないようにするのが最後の希望だ」と語った。(c)AFP/Diane FALCONER