【3月28日 CGTN Japanese】中国東部の浙江省の杭州市公安局浜江区支局(浜江警察)巡査特別警察大隊の入り口では24日、警察官の劉シン翔さん(「シン」は「品」の口を全て「金」に代える)がスマート警察官ロボットの「浜小新(ビンシャオシン)」を連れてパトロールに出動するところでした。この「ロボコップ」は21日に「入隊」したばかりです。

 劉警察官によると、「浜小新」は浜江警察と北京航空航天大学杭州イノベーション研究院が共同開発した人と機械が相互作用するシステムで、主に杭州オリンピック体育センターの警備に使用されます。このシステムは国産の大規模言語モデルを基礎に現地環境に適合するように開発されたもので、言語の理解と生成の能力を備えており、さらに杭州オリンピック体育センターのデータベースに統合することで、高効率の検索能力がさらに強化されました。この人型ロボットは、人のような機敏な動きといった「娯楽鑑賞性」にとどまらず、より豊富な言語能力を備えています。

 劉警察官によると、「浜小新」は市民や観光客からの質問により正確に対応でき、対処できない状況に遭遇すると、パトロール中の警察官の助けを求めるように人々に勧めることもできるとのことです。

「浜小新」はガス検出装置も備えており、環境中の有害ガスの濃度をリアルタイムで監視し、早期警戒を行うこともできます。「浜小新」は現在のところ、主に杭州オリンピック体育センターおよびその周辺の公共の安全の確保や市民への案内サービス、大規模スポーツイベントなどの催しのガイドなどの仕事を担当しています。

 杭州オリンピック体育センタースタジアムでは25日、2026FIFA サッカーワードルカップ26アジア予選(3次予選)の中国代表とオーストラリア代表戦が行われます。「浜小新」もドローン、ロボット犬、ロボットカーなどの最新技術装備とともに、試合の安全を保障する活動に参加します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News