【3月27日 AFP】テニス、マイアミ・オープンは26日、女子シングルス準々決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)の19歳アレクサンドラ・イアラ(フィリピン)が大会第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-2、7-5で破り、準決勝に進出した。

世界ランキング140位のイアラは、珍しく精彩を欠いたシフィオンテクから8度のブレークを奪うなどし、ストレートで金星を挙げた。

試合後は「今はとにかく信じられない。とても現実とは思えない」と驚きを隠せない様子で、「本当にうれしいし、素晴らしい選手とこのような舞台で戦えたことを幸せに思う」と話した。

今大会ではエレナ・オスタペンコ(ラトビア)とマディソン・キーズ(米国)にも勝利しており、これでシフィオンテクを含めて四大大会(グランドスラム)優勝経験者3人を倒したことになった。

イアラはラファエル・ナダル氏のアカデミーに入るため、13歳のときにスペインに移住した。この日の試合でも、ボックスにはナダル氏のおじで元コーチのトニ・ナダル氏の姿があった。

敗れたシフィオンテクは、「間違いなく自分のベストのプレーではなかった。フォアハンドも少し崩れていたように感じる」と本調子ではなかったことを認めつつ、今後のクレーコートシーズンに向けて切り替えたいと語った。

イアラは準決勝で第4シードのジェシカ・ペグラ(米国)と対戦する。ペグラはエマ・ラドゥカヌ(英国)を6-4、6-7(3-7)、6-2で退けた。

ラドゥカヌは第2セット5-3として迎えたサービングフォーザセットでブレークを喫し、熱中症と思われる様子でメディカルタイムアウトを取る場面があった。

その後試合に戻ってタイブレークを制したが、第3セットでは勢いを取り戻せず、逆に序盤にブレークしたペグラがそのまま勝利した。(c)AFP/Simon EVANS