体重管理で健康促進へ――中国、国家レベルで取り組み加速
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【3月26日 CNS】最近、「体重管理」が中国のインターネット上で注目の話題となっている。先日開催された全国両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会会議)の民生テーマ記者会見では、国家衛生健康委員会(国家衛健委)の雷海潮(Lei Haichao)主任が「体重管理」について7分間にわたって語った。雷主任は、国家衛健委が今後も「体重管理年」行動を継続して推進し、健康的なライフスタイルの普及に努めると述べた。
肥満は、世界保健機関(WHO)が指定する10大慢性疾患のひとつだ。医学誌「ランセット(The Lancet)」の最新研究によると、2021年時点で中国の25歳以上の成人における過体重および肥満者は4億200万人に達し、世界最多となった。近年、中国の成人および子ども・青少年の過体重・肥満率は年々増加しており、統計では中国成人の過体重・肥満の罹患率は50%を超えている。このままでは2030年には70.5%に達する恐れがあると予測されている。
肥満は、高血圧、糖尿病、高脂血症、心脳血管疾患、そして一部のがんなど多くの慢性疾患の主要なリスク要因である。肥満は医学的問題であると同時に、社会問題でもある。研究では、2030年には肥満が原因となる医療費が4180億元(約8兆6365億円)に達し、全国医療費の21.5%を占める可能性があると指摘されている。したがって、国家レベルで体重管理と肥満予防を推進することは、もはや避けては通れない流れとなっている。
昨年6月、中国国家衛健委と教育部など16部門が共同で「体重管理年」行動計画を発表し、今後3年程度で国民の体重管理に対する意識とスキルを高め、過体重・肥満の予防と抑制を図る方針を打ち出した。各地でも具体的な対策が進められており、たとえば南昌市では「学校および周辺500メートル以内では高塩・高糖・高脂食品の販売を避ける」などの措置を明確にしている。上海では、2500万人の市民に向けた体重管理の健康ガイドブックを作成し、国民全体で健康的な生活習慣の定着を目指している。これにより、心脳血管疾患や糖尿病などの慢性疾患の発症を減らすことが期待されている。
現在では、多くの病院に「体重管理外来」が設置されており、多くの患者から好評を得ている。医師は個別の減量プランを提示し、食事、運動、薬物、心理療法などを組み合わせて対応する。定期的な再診によって減量の進捗や健康指標を確認し、問題点や困難の早期発見にも努めている。例えば上海第十病院の虬江路分院では、肥満のための多診療科連携外来の月間受診者数は700人を超え、前年から大幅に増加している。
また、国家衛健委は「成人肥満のための食養ガイド(2024年版)」を発表し、中国各地の食文化に合わせた健康的な献立例を紹介している。エネルギー量も明記されており、たとえば東北地域の春の献立には「鉄鍋で煮る魚料理」「野菜包みご飯」などが、西北地域では「臊子麺(酸味と辛味が効いたスープの麺料理)」「油潑面(熱した油を麺にかけた料理)」などが挙げられている。このガイドは中国のSNS上で好評を博し、「国家版ダイエットレシピ」とも称されている。
「体重管理」への関心の高まりは、関連市場の拡大にもつながっている。最近では「体脂肪計」などの減量関連製品の検索件数・販売数が急増しており、美団(Meituan)のデータによると、3月以降「体脂肪計」の検索件数は前年比で約70%増加、販売量は50%超増加した。また、縄跳びやランニングシューズの販売も前年比で70%近く伸びている。専門家の分析によれば、体重管理市場は体重管理の知識普及、民間保険、ウェアラブル端末、ダイエット健康食品、中国医学的減量などを含む巨大な市場であり、その規模は数千億元(1000億元は約2兆円)に達すると予想されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News