北京発初の中央アジア向け貨物列車が運行開始
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【3月26日 東方新報】中国・北京市からウズベキスタンの首都タシュケントに向けた国際貨物列車が19日、北京市房山区を出発した。北京発の「中亜班列(中国〜中央アジアを結ぶ国際定期貨物列車)」が正式に運行を開始した。
この列車は、中国鉄道北京局の北京鉄道物流センター・琉璃河営業拠点の専用線から出発し、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ホルゴス(国境)を経てタシュケントまで、全行程で5000キロを超える。初運行の列車には、自動車部品や医薬品など、京津冀(北京・天津<Tianjin>・河北<Hebei>)地域の貨物が90個の標準コンテナに積載され、貨物の総額は約1600万元(約3億2836万円)に上る。
列車の輸送を安全かつ効率的に行うため、中国鉄道北京局は事前に企業の出荷ニーズを把握し、それぞれに最適な輸送プランを提供。さらに、コンテナ積載、貨物検査、積載固定、車両手配、輸送情報の追跡などの面でも専門スタッフが支援を行った。また、この貨物列車には「優先計画・優先空コンテナ手配・優先積載・優先運行・優先通関」といったスムーズな輸送体制が整備されている。
北京税関傘下の豊台税関も、予約通関や事前申告などの通関手続きを促進し、監督体制とサービス水準の向上を図っている。座談会や「1対1」の政策ガイドなどを通じて企業に政策情報を提供し、コスト削減と国際市場開拓を後押ししている。
この貨物列車の開通により、京津冀地域と中アジアを結ぶ新たな国際物流ルートが加わった。豊台税関の副署長・胡宝勇(Hu Baoyong)氏は、「今後も通関サービスをさらに最適化し、北京発の中亜班列の安定運行と、地域の高品質な対外貿易発展を支えていく」と述べている。(c)東方新報/AFPBB News