【3月25日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランスで2度の優勝を誇るヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)は24日、先日のパリ~ニースでのクラッシュ後に長期間の脳振とうに悩まされ、疲労感や吐き気で数日間苦しんだと明かした。

今夏のツール・ド・フランスで自身3度目の優勝を目指しているヴィンゲゴーは、13日に行われたパリ~ニース大会5日目に落車した。

今回の脳振とうにより、当初の準備計画はとん挫し、この日開幕したカタルーニャ一周では、所属チーム・ビスマ・リースアバイクのリーダーがサイモン・イェーツ(英国)に変更された。

デンマーク日刊紙BTに対してヴィンゲゴーは、「クラッシュの後、めまいがして、ステージの後にはかなり吐き気がして、信じられないほど疲れていた。それが数日間続いた」「脳振とうのために多くの休息が必要で、望んだよりも少し長くかかったが、自転車にまた乗れてうれしい」と語った。

ヴィンゲゴーは昨年4月、バスク一周で命にかかわるクラッシュのため12日間入院したが、同年のツール・ド・フランスでは総合2位に入った。

その中で慎重な姿勢を見せているヴィンゲゴーは、今回は自身の健康に関して一切のリスクを取らないとし、「現時点では日々の進展を見守り、リハビリによって計画に変更や追加が必要かどうかを決める」と述べた。(c)AFP