【3月24日 AFP】サッカーUEFAネーションズリーグは23日、各地で準々決勝第2戦が行われ、前回覇者のスペインは、3-3でオランダと引き分けて2戦合計スコア5-5で迎えたPK戦を5-4で制し、フランスとの準決勝に駒を進めた。フランスは2-0でクロアチアを下して2戦合計2-2とし、こちらもPK戦の末に5-4で勝利を収めた。

ポルトガルは延長戦の末に5-2でデンマークに勝利し、2戦合計5-3としてドイツとの準決勝に臨む。ドイツは3-3でイタリアと引き分け、2戦合計5-4で勝ち抜けを決めた。

初戦を2-2で引き分けていたスペインは8分、ミケル・オヤルサバルが自ら獲得したPKを蹴り込み先制したが、オランダも54分にこちらもメンフィス・デパイが自身で手にしたPKを決めて同点に追いついた。

67分にスペインはオヤルサバルが勝ち越し点を挙げたものの、オランダも79分にイアン・マートセンの強烈なシュートで再び同点に。延長前半終了前にスペインは、ラミネ・ヤマルが見事なボールタッチからファーサイドにカーブをかけたシュートを流し込んだが、さらなる展開が待っており、オランダのシャビ・シモンズが自身で獲得したPKで同点弾を決めた。

迎えたPK戦でスペインはヤマルがミスしたものの、GKウナイ・シモンがドニエル・マレンのキックをストップすると、ペドリが勝負を決するシュートを蹴り込んだ。

フランスは52分にマイケル・オリーセのFKで先制すると、80分にはオリーセの折り返しをウスマン・デンベレが決め、2点のビハインドをはね返して試合を延長戦に持ち込んだ。

PK戦では決めれば勝利というキックをテオ・エルナンデスが外したものの、最後はダヨ・ウパメカノがシュートを蹴り込み、サドンデスでの勝利を奪った。

スペインとフランスは、6月5日にドイツ・シュツットガルトでの準決勝に臨む。

ポルトガルは序盤にクリスティアーノ・ロナウドがPKを止められたものの、オウンゴールで先制。その後デンマークのラスムス・クリステンセンに同点弾を許したものの、ロナウドが代表戦通算136点目となるゴールを決めて勝ち越した。その4分後にクリスティアン・エリクセンにゴールを決められて追いつかれたポルトガルだったが、途中出場のフランシスコ・トリンコンが3点目を奪って試合を延長戦に持ち込んだ。

トリンコンは延長開始直後に勝ち越し点を奪うと、ポルトガルはさらにゴンサロ・ラモスの得点で勝利を決定づけた。

ドイツはイタリアの反撃を抑え込み、6月4日に独ミュンヘンで行われるポルトガルとの準決勝に駒を進めた。

30分にヨシュア・キミッヒのPKで先行したドイツはその6分後、イタリアのGKジャンルイジ・ドンナルンマが審判に不満をぶつけてゴールを空けた隙をついてキミッヒが素早くCKを蹴ると、これをジャマル・ムシアラが無人のゴールに流し込むという奇妙な形で追加点を奪った。

ドイツは、ハーフタイムを前にキミッヒのクロスからティム・クラインディーンストが3点目を奪ったが、イタリアはその後モイゼ・ケアンが2ゴールを決めてわずかな希望を手にした。

後半アディショナルタイムにジャコモ・ラスパドーリがPKを決め、イタリアはこの日のスコアを3-3の同点に持ち込んだが、それ以上の時間は残されていなかった。

リーグAとBの昇格降格プレーオフ第2戦では、ベルギーがロメルー・ルカクの終盤の2得点などで3-0とウクライナに勝利し、2戦合計4-3の逆転で降格を免れている。(c)AFP