【3月22日 AFP】中国飲料チェーン「覇王茶姫(チャジ)」がウェブサイトで南シナ海における中国独自の境界線「九段線」を示している地図を使用したとして、ベトナムの商都ホーチミンの警察が捜査している。当局が明らかにした。

同市の文化スポーツ局は20日夜、市警と共に「覇王茶姫ベトナムと協力してこの問題の解明に取り組んでいる」と発表した。

当局は公式声明で、「国家の島しょ主権に関するゆがんだ情報に悪用されないため」に公式の地図を使用するよう個人や当局に呼び掛けた。

覇王茶姫はホーチミン市中心部に大型店をオープンする予定だったが、騒動を受けて17日夜にすべてのロゴと看板が撤去された。

ベトナム当局はこの問題に神経をとがらせており、最近では、中国製の人形「娃三歳(ベイビー・スリー)」が顔に九段線に似た模様が描かれているとして店頭から撤去された。

2023年には、グレタ・ガーウィグ氏が監督を務め、マーゴット・ロビーやライアン・ゴズリングが出演した映画『バービー』が九段線を描いたシーンがあるとしてベトナムの映画館で上映禁止となった。(c)AFP