【3月19日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は18日、ステファノ・ドメニカーリ最高経営責任者(CEO)がタイのペートンタン・シナワトラ首相と会談し、同国でグランプリを開催する可能性について話し合った。

F1は世界で人気が急上昇しており、ドメニカーリ氏が新しい市場を熱心に開拓する中、タイも関心を示している。レーススケジュールの大半は数年先まで埋まっているが、空きが出る予定もあり、ドメニカーリ氏はタイが候補になる可能性があると示唆していた。

会談を終えたペートンタン首相は、今後について、実現可能性調査を進め、費用や会場など招致のメリットとデメリットを検討すると述べた。

バイクレースのMotoGPでは、北東部ブリーラムでのタイGPが定着し、今月初めに今季のシーズン開幕戦が行われたが、タイでF1が開催されたことはまだない。

しかし、候補はタイだけでない。フランスとドイツという伝統国もGP復活を目指しており、2021年を最後にカレンダーから外れたトルコGPも有力候補とみられる。

アジア・太平洋地域では現在、オーストラリア、中国、日本、シンガポールの4か国がレースを主催している。タイ人ドライバーとしてはアレクサンダー・アルボンがウィリアムズに所属し、開幕戦オーストラリアGPでは5位に入った。(c)AFP