【3月17日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・カブスに所属する「投げる哲学者」今永昇太は17日、東京で行われるロサンゼルス・ドジャースとのシーズン開幕戦で、大谷翔平や相手打者に心理戦を挑む計画を立てている。

18日の開幕初戦で先発登板予定の今永は、その最初の打者として大谷を迎えると見込まれている。

今永は「世界一の選手であることは間違いないので、あとは彼が打ったか打たなかったか、その2択だと思う。自分のできないことをやらないように、時には彼の技術の方が上回ってしまうときもあるかもしれないけど、その時点で試合は決まらないので、試合が決まるときまで頑張りたい」と語った。

国民的英雄の大谷は、ドジャースとともに初めて母国凱旋(がいせん)を果たし、大きな熱狂を呼んだ。一方で昨季カブスに加入した今永は、1年目ながらオールスターにも選ばれており、愉快な性格とマウンド上での表現力でカブスファンからカルト的な人気を得ている。また「投げる哲学者」というニックネームは、その勤勉さから来ている。

「以前までは、誰かが期待する自分にならなければいけないと思っていた自分がいた」「自分が人生を歩んでいる中に野球がある、ただ僕はそう思っているので、人生を楽しむべきなんじゃないかと、そういう風に思って自分のやりたいことをやることが一番じゃないかなと、米国に来て感じる」

18日の一戦では、ドジャースの先発マウンドに山本由伸が上がる予定となっており、MLBの開幕戦史上初となる日本人投手の投げ合いとなる。

今永は、この機会がこれまでのキャリアのハイライトになるとし、「一番になるんじゃないかと思いますし、ユニホームを脱いだ時に、野球をやめる瞬間に、この東京ドームで先発したことが真っ先に頭に思い浮かぶような思い出になれば、幸せだと思う」と述べた。(c)AFP