【3月17日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が16日、新チームデビューを前に記者会見を行い、2011年の東日本大震災で家族を失った後に支えてくれた人たちに恩返しをしたいと語った。

1月にワールドシリーズ王者ドジャースの一員となった佐々木は、東京ドームで行われるシカゴ・カブスとの新シーズン開幕2連戦で、19日の2戦目に先発登板する予定となっている。

佐々木は会見で、「プロに入ってからもなかなかうまくいかない時期が多かった中で、変わらず同じ熱量で声援だったりをもらえて、すごく心の支えになった。そういったものをプレーで表現して、返すというか、見せていけたらいいと思う」と話した。

東京ドームでのMLBデビューについては「(メジャー挑戦は)学生の頃から目標にしてきたことなので、それを東京ドームでまさか迎えられるのはびっくりする」とコメント。「この機会をしっかりかみしめながら投げたい」と話した。

ドジャースには今季がMLB2年目で、18日の開幕戦で先発する山本由伸もいる。山本からは「アドバイスは受けていない」とした佐々木だが、「ここは日本なので、調整だったり空気だったりは逆に分かっているものが多いと思う。そこら辺は自分の経験を生かしてやっていきたい」と意気込んだ。

チームが東京でここまでプロ野球の2チームとプレシーズンゲームをこなしてきた中で、佐々木は2試合とも「雰囲気は素晴らしいものがある」と話し、「今のうちからなくせる不安をなくして、いい準備ができたらなと思う」と語った。

デーブ・ロバーツ監督は、佐々木には自分なりの方法で今回の大舞台に立ち向かってほしいと発言。「自分自身と家族、日本の人々にとってどれほど重要な瞬間かは理解していると思う。余計なプレッシャーをかけたくはない。自分はただ見守るのも好きなので、今回はそうするつもりだ」と明かしている。(c)AFP/Andrew MCKIRDY