【3月15日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は14日、男子10キロロードレースの元世界記録保持者であるキビウォット・カンディエ(ケニア)に対し、薬物検査を逃れたとして資格停止処分を科したと発表した。

現在28歳のカンディエは、2020年シーズンの終わりにスペイン・バレンシアで行われたハーフマラソンで、最速記録を約30秒も更新する57分32秒の世界新記録(当時)を樹立した。22年のコモンウェルスゲームズ(英連邦競技大会)では、1万メートルで銅メダルに輝いた。

カンディエは、AIU職員による「サンプル採取の回避、拒否または不提出」の違反が指摘されており、4年間の資格停止処分を受ける可能性がある。

2020年にポーランド・グディニアで開催された世界ハーフマラソン選手権では、ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ)に次ぐ2位に終わったカンディエだったが、ブラジル、チェコ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)で開催されたロードレースやハーフマラソンで優勝している。(c)AFP