ウクライナ、30日間の停戦案支持 米国は援助再開
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【3月12日 AFP】ウクライナは11日、サウジアラビアで米国と高官協議を行い、米国が提示したロシアとの30日間の停戦案を支持し、ロシアと即時交渉することに同意した。
ウクライナの前向きな反応を受けて、ドナルド・トランプ米政権は軍事援助の一時停止を解除した。
トランプ氏がウクライナに強い圧力をかけ、モスクワに接触したことで同盟国を驚かせる中、ウクライナ当局はサウジアラビアでの会談に意欲的に臨み、空と海での部分的な停戦を提案した。
米国の代表団はさらに要求し、ウクライナが1か月間の全面的な停戦案に同意したと述べた。
マルコ・ルビオ米国務長官はジッダの豪華なホテルで行われた約9時間にわたる会談後、「われわれはきょう、停戦と即時交渉に入るという案を提示し、ウクライナがそれを受け入れた」と記者団に語った。
続けて、「この提案を今、ロシアに持ち込み、彼らが平和を受け入れることを期待している。ボールは今、彼らのコートにある」「もし彼らがノーと言えば、残念ながら、ここで平和を妨げるものが何であるかがわかるだろう」と述べ、2022年2月にウクライナに全面侵攻を開始したロシアについて語った。
ルビオ氏はまた、米国がウクライナへの軍事支援と情報共有を即座に再開すると述べた。2月28日のトランプ氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談が失敗に終わった後、米国はウクライナに圧力をかけるためにこれらを中断していた。
米首都ワシントンでトランプ氏は、ゼレンスキー氏をホワイトハウスに再び迎える準備ができており、今週中にロシアのウラジーミル・プーチン大統領と話す可能性があると述べた。
記者からウクライナでの包括的な停戦の見通しについて尋ねられたトランプ氏は、「数日以内には終わることを期待している。見てみたい」と回答。
「明日はロシアとの大きな会議があり、素晴らしい会話が生まれることを期待している」と述べた。
ウクライナと米国は共同声明で、ウクライナの鉱物資源への米国のアクセスを確保する取引を「できるだけ早く」締結すると述べた。
ゼレンスキー氏はジッダでの「前向きな」停戦案に対してトランプ氏に直ちに謝意を示し、米国はこれからロシアを説得しなければならないと述べた。(c)AFP