【3月11日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とマルコ・ルビオ米国務長官は10日、ウクライナとロシアの停戦に向けた協議を行うため、サウジアラビア入りした。

ウクライナ側の当局者は同日、匿名を条件にAFPに対し、「空と海での停戦案がある」「この案は開始と監視が容易な停戦の選択肢であり、まずはここから始めることが可能だ」と語った。

一方、ルビオ氏は記者団に、部分停戦案について「それだけで十分とは言えないが、紛争を終結させるためには必要となる譲歩の一つだ」「双方が譲歩しない限り、停戦も終戦も実現しない」と述べ、ウクライナ側の提案に望みが持てるとの考えを示唆した。

ルビオ氏はまた、ウクライナの戦闘に支障をきたす恐れのある軍事援助の停止について、「解決したい」と語った。

ゼレンスキー氏は先月の訪米の際、ドナルド・トランプ大統領と口論となり、トランプ氏が要求したウクライナの鉱物資源に関する取引に署名せずに帰国した。

11日に行われるゼレンスキー氏とルビオ氏の会談は、両国の正式協議としてはそれ以来となる。

米国は首脳会談決裂後、ウクライナへの軍事援助、情報共有、衛星画像へのアクセスを停止し、ロシアとの交渉の席に着くよう圧力をかけている。(c)AFP/Shaun TANDON with Stanislav DOSHCHITSYN in Kyiv