【3月7日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス前会長(47)が女子代表のMFヘニフェル・エルモソ(34)にキスを強要した裁判について、同国の検察は6日、主に裁判官の公平性に疑問を呈して再審を請求した。

スペインの高等裁判所は先月、ルビアレス氏に対してキスを強要した性的暴行の罪で有罪判決を下し、罰金1万800ユーロ(約170万円)を科した。フェミニスト団体からは、この量刑は軽いとの声が上がっている。

検察側はルビアレス氏に対し、性的暴行の罪で1年、事件を大ごとにしないようエルモソに圧力をかけた脅迫の罪で1年6か月、合計禁錮2年半を求刑していたが、判決はそれよりはるかに軽いものだった。

ルビアレス氏とその他3人が関与したとされる脅迫については無罪判決が下されており、この判決にエルモソは上訴している。

検察は声明で、判決への上訴および裁判の無効を唱え、「少なくとも偏見を持たない、別の裁判官による再審」を請求した。

また、ホセ・マヌエル・フェルナンデスプリエト裁判官が、公判において検察官が特定の質問をするのを「不当」に妨げた上に一部の証拠も無視したとして、判決の「恣意(しい)性」を指摘した。(c)AFP