【3月6日 AFP】イスラエル軍のエヤル・ザミール中将が5日、参謀総長に就任し、イスラム組織ハマスの打倒というイスラエルの使命は「達成されていない」と述べた。

パレスチナ自治区ガザ地区でのハマスとの停戦の次の段階に関する交渉が行き詰まる中、ザミール氏は「(イスラエル軍の)指揮を謙虚に受け入れる」「ハマスは確かに大きな打撃を受けたが、まだ打倒されていない。使命はまだ達成されていない」と述べた。

テルアビブの軍本部で行われた式典でベンヤミン・ネタニヤフ首相はザミール氏に対し、「非常に重い責任があなたの肩にかかっている。この戦争の結果は何世代にもわたって重要な意味を持つ」と述べ、2023年10月のハマスによる越境攻撃をきっかけに始まった多方面戦争で勝利を収めると「決意している」と語った。

ザミール氏は10年前にネタニヤフ氏の軍事顧問を務め、両氏はよく知る間柄にある。

前任のヘルツィ・ハレビ中将は、軍司令官としての任務を遂行できなかったことを認めて辞任した。(c)AFP