【3月1日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の2025年シーズン合同テストは28日、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで最終日が行われ、メルセデスAMGのジョージ・ラッセルが残り時間わずかで1分29秒545のトップタイムを記録し、レッドブルの王者マックス・フェルスタッペンを0秒021差の2番手に抑えた。

夜間照明の下でラッセルが見せた終盤のアタックにより、選手権4連覇中のフェルスタッペンは今回のテストで一度も最速タイムを記録できなかったものの、3月16日に決勝が行われる開幕戦のオーストラリアGPでは、これらのタイムがレース速度への信頼できる指標になるとは限らないとの認識を示した。

フェルスタッペンは、「きょうはまずまずの一日だったと思う」と振り返ると、「いくつか小さな問題はあったが、全体的にはやりたかったことの大半はこなせた」「クルマが思うように反応しなかった場面もあったから、完全に満足しているわけではないけれど、正しい方向に進んでいる」と語った。

3番手にはウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが入り、前日に1分29秒348の最速タイムをたたき出したカルロス・サインツ・ジュニアに続いて結果を出した。

この日は大半のチームが午前のセッション後にドライバーを交代したが、フェルスタッペンはそのままステアリングを握って一人でレッドブルの全81周を走行。ウィリアムズもアルボンを続投させ、この日最多の136周をこなした。

フェラーリはこの日、ルイス・ハミルトンが6番手、シャルル・ルクレールが9番手に終わったものの、3日間を通じてはそれぞれ2番手と3番手のタイムを記録した。

一方、コンストラクターズ選手権の現王者マクラーレンは、あまり積極的にラップスピードを試すことなく穏やかに3日間のテストを終え、ライバルにその完全な潜在能力を意図的に隠していた可能性がある。

開幕戦のオーストラリアGPまでの2週間をかけて、各チームは今回のデータを分析し、マシンのセットアップを調整していく。(c)AFP