エジプト、イスラエル野党指導者のガザに関する提案拒否
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【2月27日 AFP】エジプトは26日、同国がパレスチナ自治区ガザ地区の管理を引き受けるというイスラエル野党指導者の案を拒否し、エジプトとアラブの長年の政策に反する「受け入れられない」考えだと述べた。
イスラエルの野党イェシュアティドのヤイル・ラピド党首は25日、エジプトが大規模な債務救済と引き換えに、ガザ地区を紛争終結後少なくとも8年間管理すべきだと述べた。
エジプト国営の中東通信(MENA)は、外務省のタミム・カラフ報道官が「(ガザに関する)エジプトおよびアラブの立場の基本原則を回避するいかなる考えや提案も拒否され、受け入れられない」と述べたと伝えた。
ハラフ氏は会見で、独立したパレスチナ国家の樹立を回避するいかなる提案も「中途半端な解決策」であり、紛争を解決するどころか長引かせる危険性があると述べた。
その上で、イスラエルが併合した東エルサレムを含め、ガザ地区とヨルダン川西岸は不可欠なパレスチナ領土の一部であり、「完全なパレスチナの主権と管理」の下に置かれるべきだと述べた。
エジプトはガザ地区のパレスチナ人240万人を移住させる提案を繰り返し拒否しており、そのような大規模移住は「越えてはならない一線」だとしている。(c)AFP