17歳アンドレーワがドバイ選手権制す WTA 1000最年少優勝
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【2月23日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権は22日、女子シングルス決勝が行われ、大会第12シードの17歳ミラ・アンドレーワが7-6(7-1)、6-1でクララ・タウソン(デンマーク)を下し、史上最年少でWTA 1000のチャンピオンとなった。
第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を含む3人の四大大会(グランドスラム)王者を破って勝ち上がってきたアンドレーワは、決勝ではタウソンの快進撃を終わらせた。これで自身初のWTA 1000のトロフィーを獲得しただけでなく、23日に更新される世界ランキングで9位に上昇し、初のトップ10入りを果たす。
アンドレーワは、決勝戦でベストな状態ではなかったと認めたが、米プロバスケットボール(NBA)の大選手レブロン・ジェームズが、チャンピオンは絶好調でなくても何とかして勝つと語っているインタビューを励みにしたという。
「ネガティブな気持ちになって崩れるか、それとも全力で戦い、うまくいかないことがあっても、それを忘れて1ポイントずつプレーするかと自分に言い聞かせた」とアンドレーワは語った。
「レブロン・ジェームズのインタビューをたくさん聞いていて、彼がこう言っていた。『すべてがうまくいっているときに自信を持って良いプレーをするのは簡単だが、調子が悪いときにベストを尽くすのがチャンピオンだ』と。だからきょうはそれを心がけた」
アンドレーワはまた、大会中は試合前にロジャー・フェデラーが2017年の全豪オープン決勝でラファエル・ナダルに勝利した試合のハイライトを見て、ヒントを得ていたことを明かし、「どうやったらこんなプレーができるんだろう? すごいと思っていた」と語った。
敗れたタウソンも、今大会では世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカを倒してキャリア最大の決勝に進出し、今季ここまででツアー最多となるマッチ15勝を挙げて2025年二つ目、通算四つ目のツアータイトルを目指していたが、アンドレーワがコートのあらゆる位置から巧みなプレーを見せ、1時間46分で強打のタウソンを打ち破った。(c)AFP