【2月19日 AFP】女子テニス協会(WTA)は19日、開催中のドバイ・テニス選手権でエマ・ラドゥカヌ(英国)に「執着的な行為をした男」に対し、協会が主催する全大会への出入り禁止処分を科した。

2021年の全米オープンを制したラドゥカヌは、18日に行われたカロリーナ・ムホバ(チェコ)戦の第1セットで主審に歩み寄り、審判台の後ろに隠れて涙を流す場面があった。

WTAはその後、ラドゥカヌの試合で「セキュリティ上の事件」があったことを明かし、「脅威評価が完了するまでの間」客席にいた男を出入り禁止にすると発表した。

WTAによれば、男は前日の17日、公共の場でラドゥカヌに「執着的な行為」を示し、この日の試合も最前列で観戦していた。男は退席させられたとしている。

ラドゥカヌをめぐっては、英ロンドンの裁判所が2022年、家を何度も訪れるなどのストーカー行為をした男に5年間の接近禁止命令を言い渡す事件があった。

試合はムホバが7-6(8-6)、6-4で勝利した。(c)AFP