【2月18日 AFP】米ロの高官協議が18日、サウジアラビアの首都リヤドで開催される。両国関係の修復や、ウクライナ紛争終結に向けた暫定的な協議の開始が議題となると見られている。

米国側はマルコ・ルビオ国務長官、マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)、スティーブ・ウィトコフ中東担当特使が出席する。ロシア側はセルゲイ・ラブロフ外相とユーリー・ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が出席する見込みだ。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、招待されていないと述べている。

ウクライナメディアは、同国政府が米ロ高官協議について「何も知らされていなかった」とするゼレンスキー氏の言葉を伝え、また「わが国に関するいかなる事柄や合意も、わが国抜きに認めることはできない」と語ったと報じている。

さらにゼレンスキー氏はSNSに投稿し、いかなる和平合意も「強固で信頼できる」安全保障が担保される必要があると述べた。

米ロは、両国間でのドナルド・トランプ米大統領の就任後初の高官協議が突破口を開く可能性は低いと見ている。しかし、米ロ協議が実施されるという事実自体が、トランプ政権の最近のクレムリンへの接近を受けて、ウクライナとヨーロッパに懸念を引き起こしている。

欧州主要国の首脳は17日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領の呼び掛けの下、パリで非公式の緊急会合を開き、トランプ政権が進めようとしているロシア・ウクライナの停戦交渉への対応を協議した。

高官協議を前に、ロシア側は、プーチン、トランプ両氏が米ロの「異常な関係」から脱却したいと考えており、交渉の場において欧州側が関与する立場にはないと主張している。

ロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は記者団に対し、議題は「主に米ロ関係全体の修復」が焦点となるとし、「ウクライナ問題の解決に向けた交渉の可能性や、(米ロ)首脳会談の調整」についても議論されるだろうと述べた。(c)AFP