【2月17日 AFP】女子テニスのイガ・シフィオンテクが16日、エレナ・ルバキナのコーチを務めたステファノ・ブコフ氏が行動規範に違反したとして資格停止処分を科されたことについて、女子テニス協会(WTA)の決定を尊重すべきであり、決断に至ったプロセスを信頼すべきだと話した。

WTAは先週初め、ブコフ氏の調査を終了し、資格停止処分を「継続する」と発表した。期間や具体的な違反内容は明らかにしていないが、情報筋が米ウェブサイトのジ・アスレチックに語ったところによれば、ブコフ氏はルバキナに暴言を浴びせたという。ルバキナ本人は否定し、WTAの裁定には反対だと繰り返している。

シフィオンテクは、ドバイ・テニス選手権に向けた会見で「全ての人がこの決定を尊重する必要があると思う。全てのプロセスが正しいルールにのっとって進められたと信じなくてはならない」とコメントした。

「個人トレーナーやコーチは、WTAに関わりたいなら行動規範を受け入れる必要がある」「もちろん、WTAには安全な環境づくりに手を尽くしてほしい」

世界ランキング3位のココ・ガウフ(米国)は、ルバキナがWTAの決定に不服を示していることを考慮して、ブコフ氏の資格停止について話すのは気が進まない様子だったが、ツアーには選手を守る権利があるはずだと話した。

「私の知る限り、彼女はこの決定をよく思っていないが、同時にWTAが彼女を保護する権利を持っていることも知っている」

「全体的に見て、WTAが選手を保護するために努力しているのは良いことだと思う」

「このスポーツでは、被害者が自分が被害に遭っていることすら知らないケースも多いから、重要な取り組みなのは間違いない」「テニスではそういうことがよくある。元選手が、どんな扱いを受けていたかを引退してから明かすことも多い」(c)AFP