【2月16日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは15日、イスラエルの人質3人を解放し、イスラエルはパレスチナ人数百人を釈放した。1月19日の停戦発効以来6回目となった今回の身柄交換では、ハマスがイスラエルの停戦合意違反を理由に人質解放を一時停止する可能性を表明したのに対し、イスラエルは攻撃再開を警告。停戦合意が維持されるか、一時は危ぶまれていた。

ガザ南部ハンユニスで、覆面のハマス戦闘員が人質の男性3人を赤十字に引き渡した。

その直後、釈放されたパレスチナ人を乗せたバスがイスラエルのオフェル刑務所を出発し、占領下のヨルダン川西岸ラマラで群衆に迎えられたとAFP記者が報じた。

さらに多くのバスが、ネゲブ砂漠にあるイスラエルの刑務所からパレスチナ人をガザへ移送した。

赤新月社によると、15日に解放されたパレスチナ人のうち4人が西岸の病院に入院した。

赤十字は身柄交換完了後、人質と囚人の「尊厳ある」解放に向け、すべての当局者のさらなる努力が必要だと訴えた。(c)AFP