「北朝鮮兵との捕虜交換」用意ある ウクライナ大統領
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【1月13日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、ロシア軍の捕虜となっている自国兵との交換で、捕虜とした北朝鮮兵を同国に引き渡す用意があると語った。
ウクライナは前日、ロシア西部クルスク州で負傷兵2人を捕虜にしたと発表。これを受け、韓国の国家情報院(国情院)はこの日、「ウクライナ軍が1月9日にロシアのクルスク戦線で北朝鮮兵2人を捕らえたことを確認した」と述べた。
ゼレンスキー氏は、「金正恩(キム・ジョンウン、朝鮮労働党総書記)が、ロシアで捕虜となっているわが国の兵士との交換を準備できるのであれば、ウクライナは彼の兵士を引き渡す用意がある」とX(旧ツイッター)に投稿。さらに今後、ウクライナの捕虜となる北朝鮮兵が増えるのは「間違いない」と語った。
一方で、「帰国を望まない北朝鮮兵には別の選択肢があるかもしれない」「特にこの戦争についての真実を朝鮮語で広めることによって平和を近づけたいという意思を示す者には、その機会が与えられるだろう」と述べた。
ウクライナと米国、韓国は、北朝鮮がロシア軍の援軍として1万人以上の兵士を派遣したと非難している。ロシアと北朝鮮は共にこれを認めていない。
ゼレンスキー氏は自らの公式アカウントに「クルスクで捕らえた北朝鮮兵」の尋問の様子とする動画を投稿。それには二段ベッドに横たわる男性と、顎に包帯を巻いてベッドに座る男性が映っている。
通訳を介したウクライナ当局者とのやりとりの中で、1人はウクライナとの戦争に行くとは知らず、上官からは「訓練に行くとだけ言われた」と供述した。
1人は北朝鮮に戻りたいと語ったが、もう1人は指示に従うが、可能ならウクライナに住みたいと話した。
■「戦闘で重大な損失」
韓国国情院による確認は、前日のウクライナの発表を詳細に裏付けるものとなった。
国情院によると、捕虜の1人は昨年11月にロシア入りし、ロシア軍から軍事訓練を受けた。「彼は最初、訓練に派遣されたと思っており、ロシアに到着して実戦配備だったことに気づいた」としている。
この捕虜はまた、北朝鮮部隊が「戦闘で重大な損失を被った」と語った。
国情院は、北朝鮮兵に関する情報を共有するため、ウクライナ保安局(SBU)と協力を続けるとしている。(c)AFP