【10月18日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は17日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で5年前から再導入されていたファステストラップのボーナスポイントについて、来季から廃止することを明らかにした。

 今週末に行われる今季第19戦米国GP(United States Grand Prix 2024)を前に、FIAは世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認を受けた2025年シーズンからの競技および技術に関するレギュレーションの変更点について発表した。

 ファステストラップのボーナスポイントは、1950年代に初めて導入されたのちに廃止されたものの、2019年に再び導入されてトップ10圏内でフィニッシュしたドライバーに適用されることになった。

 計24レースの長丁場を戦う今季において、ボーナスポイントはここまで重要な意味をもたらしている。

 先月の第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)では、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が終盤まで最速ラップを保持していたが、RBのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が最終盤にピットインしてニュータイヤに履き替え、タイムを更新した。

 これが最後のレースとなったリカルドは、18位でフィニッシュしてボーナスポイントは加算されなかったものの、ノリスのボーナスポイント獲得を阻止し、マクラーレンとタイトルを争っている姉妹チームのレッドブル(Red Bull)を見事に援護する形となった。

 その他の変更点では、F1昇格を目指す若手ドライバーに与えられるフリー走行の機会が、これまでの1シーズン1回から1シーズン2回に増加されることになった。(c)AFP