RBがリカルド更迭 今季残りは22歳ローソン起用
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【9月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するRBは26日、オーストラリア人ドライバーのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)を更迭し、代わりに今シーズンの残りは、ニュージーランド出身のリアム・ローソン(Liam Lawson)を角田裕毅(Yuki Tsunoda)のチームメートに起用すると発表した。
35歳のリカルドは、前週末に行われた今季第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)を最後にチームとの契約を打ち切られ、今季6レースを残して離脱することになった。
これによりF1でのキャリアに終止符が打たれるとみられ、チームの発表後には「生涯このスポーツを愛してきた。ワイルドで素晴らしい、長い旅だった」と述べた。
リカルドに対しては、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)やレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)をはじめ、各チームのドライバーからメッセージが寄せられている。
通算7度の年間優勝を誇るハミルトンは、インスタグラムに「君と長年競い合えたのは光栄だった。君とのバトル、笑い、そして君の靴でお酒を飲んだことは決して忘れない。あれは気持ち悪かったが、君と一緒にできてうれしかった」と投稿し、「これから先も、たくさんのことが待っている。君が次に何をするか楽しみだ」「いつも君の味方だ」とエールを送った。
ハミルトンのチームメートであるジョージ・ラッセル(George Russell)は、リカルドがF1に与えた影響を称賛し、「君のいないF1は別物になるだろう。次の冒険での成功を祈る」とつづった。
フェルスタッペンは、「顔を上げて! これからもっと素晴らしい瞬間がやってくるだろう」と投稿。その他にも、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)、オスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)、ピエール・ガスリー(Pierre Gasly)らがリカルドをたたえるコメントを出した。
リカルドはF1で13年間を過ごし、RBの前身であるトロロッソ(Toro Rosso)をはじめ、レッドブル、ルノー(Renault)、マクラーレン(McLaren)を渡り歩いて表彰台32回、優勝8回、通算1329ポイントを記録した。
2022年に同胞のオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)との交代でマクラーレンを去った後、昨季途中でRBに加入してグリッド復帰を果たしていた。
22歳のローソンはレッドブルの育成プログラム出身で、昨季はオランダGP(Dutch Grand Prix 2023)でのクラッシュで手首を骨折したリカルドの代役として5戦に出場した。最初のレースは、来月行われる第19戦米国GP(United States Grand Prix 2024)となる。(c)AFP/Martin PARRY