FIAが無線での暴言抑制を要請、一部のドライバーは反発
このニュースをシェア

【9月20日 AFP】24F1第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)を今週末に控える中、レッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)ら一部のトップドライバーは19日、国際自動車連盟(FIA)がチーム無線での暴言を控えるべきだと警告したことに対し、言葉遣いを和らげるつもりはないと反発した。
FIAのモハメド・ビン・スレイエム(Mohammed Ben Sulayem)会長は、autosport.comのインタビューで、テレビで放送される不適切な言葉を最小限に抑えるようフォーミュラワン・マネジメント(FOM)に要請。モータースポーツは「ラップ音楽」ではなく、特に子どもたちが見ているかもしれないため、ドライバーは自身の言葉遣いに気をつけるべきだと述べた。
しかし、よく感情を爆発させることで知られるフェルスタッペンは、ヒートアップしたレース中のドライバーの発言が気に入らなければ、それを放送しないことが簡単な解決策だとし、「自分たちは何者だ? 5歳児か? 6歳児か?」「5歳や6歳の子どもたちが見ていたとしても、彼らは成長したら、いずれにせよ悪態をつくようになる」と報道陣に語った。
F1のチーム無線での悪態は、少し遅れて放送される前にすでにビープ音で消されているものの、スレイエム会長は検閲の量を削減したいと考えている。
メルセデスAMG(Mercedes AMG)のドライバーで、通算7度の年間優勝を誇るルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、F1で言葉遣いを改善しようとする取り組みについては問題ないとし、「罰則を設けるなら、きっとみんな(悪態を)やめるだろう」「それが必要かどうか分からないが、確かに少し多すぎると思う」と語った。
一方、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は、フェルスタッペンの意見に同調し、F1が「無線を流さなければいいだけの話だ」「僕らは激しいレースを戦っている。だから、彼らが言うのは簡単だが、僕らが行動に移すのは難しい」と話した。(c)AFP