【1月17日 AFP】デンマークで国際養子縁組を支援する唯一の認定機関が16日、不法行為の報告を受けて事業を停止すると発表した。これによりデンマークでは今後、国外から養子を迎えることができなくなる。

 国際養子縁組の認定機関「DIA」は、チェコ、インド、フィリピン、南アフリカ、台湾、タイからの養子縁組を支援していた。しかし、雇用規定に関する不法行為があったとして、社会・住宅省はこれら6か国との養子縁組を停止。DIAはこの措置により、縁組を停止せざるを得ないとしている。

 同NGOは昨年、詐欺の懸念があるとして、マダガスカルからの養子縁組を停止していた。

 デンマークでは2010年には418件の国際養子縁組が行われていたが、近年は10分の1以下に激減。DIAは36件の手続きを進めていたが、今後の見通しについて明らかにしていない。

 一方、ノルウェーも、昨年12月にフィリピン、台湾、タイからのすべての養子縁組を終了した。韓国からの養子縁組については、1月現在、新たな手続きを認めていない。(c)AFP