【1月12日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)を率い、ヘッドコーチ(HC)として史上最多となる6度のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を成し遂げたビル・ベリチック(Bill Belichick)HC(71)が11日、24シーズンを過ごした同チームと袂を分かつことを発表した。これにより、2000年シーズンの就任以降築かれてきた米プロスポーツ史上最高の王朝時代の一つに終止符が打たれた。

 ベリチックHCは球団オーナーのロバート・クラフト(Robert Kraft)氏と臨んだ会見で、「ペイトリオッツのことを考えると、楽しい記憶や思い出ばかりだ。これからも私は常にペイトリオッツの一員だ」とし、「今回われわれは前進する。今後についてとても楽しみにしているが、ここでの機会とサポートに対してこれからもずっと深く感謝していく」と述べた。

 ベリチックHCとのタッグで黄金時代を築いた元ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ(Tom Brady)氏は、インスタグラムへの投稿で「NFL史上最高の指揮官とプレーでき、本当に感謝している」とつづり、「ベリチックコーチがいなければ、自分はあれほどの選手にはなれなかっただろう。ずっと感謝している。次にどのような道を選ぼうと幸運を祈っている」とエールを送った。

 ベリチックHCはNFLの指揮官としてプレーオフを含め通算333勝をマーク。これはドン・シュラ(Don Shula)氏の通算347勝に次ぐ歴代2位の記録となっている。

 今季のペイトリオッツは、ベリチックHCのキャリアでは史上最低となるレギュラーシーズン4勝13敗に終わった。(c)AFP/Joseph PREZIOSO