「2023第2回江西区就職博覧会」=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1
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【01月01日 KOREA WAVE】「アルバイトや対外活動も競争力です。普通の人はできません」

就職を準備する大学生のホン某氏(23)は、1万5000人に上るフォロワーを持つインフルエンサーだ。彼は、SNSに対外活動アカウントを作り、毎日書き込みをしている。公募での受賞歴、学業成績、就職市場の情報なども共有し、コミュニケーションを図っている。

ホン氏には、今や問題集や筆記具などの協賛広告まで入り、ささやかなアルバイトになっているという。最初は何のスペック(客観的な業績)もないまま、対外活動やアルバイトに時間をかけていた。スペックを自分で作ろう――こう考え、SNSアカウントの運営を始めた。

「だんだん有名になってきたので、掲示板に載せるだけでも気を使うことが多くなり、お金もかかる。それでも、他の協賛広告が入り、収益も得られる。就活費用の負担も減り、スペックにもなる。面接の時もこのような点を強調しています」

冬休みを控えた大学街に、新たな流れが生まれている。かつては休暇を利用して外国語学院に登録したり、海外経験を積んだりする学生が多かったが、今は代わりに自分ならではの「スペック」作りに励む人が増えている。

外国語の成績やボランティア活動のようなスペックを評価しない企業が増えているためだ。それゆえ、自分だけの独特な経験や経歴によるスペック作りが注目されている。

実際、24歳女性のクォンさんは、OTTコンテンツ製作会社の就職活動で、映画レビューブログを4年間続けてきたことが報われた。彼女は、対外活動やアルバイトの代わりに、自分だけのスペックを作るためにブログを開設したという。

「ブログを通じて入ってくる映画試写会や展示レビューで一部は収入にもつながった。私が好きなことでスペックを積み、動機付けと自信もたくさん得ることができた」

クォンさんはこう振り返った。

一方、異色のアルバイトに飛び込む生徒もいる。

ソウル所在の4年制大学に通うクァクさん(25)は、休みのたびに漫画やアニメコスチュームイベントの案内係として短期アルバイトをしている。お金を稼ぐのも理由だが、楽しさと特別な意味を見つけることが目的だ。

クァクさんは「人々が、漫画やアニメに出てくるキャラクターたちのコスプレをする姿を見て、満足感を覚える。報道機関に就職したいので、こうした経験を通じて、活動的で愉快な性格を表わしたい」とし、自己紹介書にも書いているという。

淑明女子大学消費者経済学科のチェ・チョル教授は「どうせなら、楽しく他人とコミュニケーションを取り、自分の色を表わそうとするのが今の若い世代の特徴だ。自分だけでなく他の人の活動も、間接的に経験し、互いに共感するのは良いことだ」としている。【news1 イム・ユンジ記者】

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News