サムスン電子瑞草社屋(c)news1
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【12月30日 KOREA WAVE】長引く世界的な景気低迷と不確実な経営環境のため、各企業では不要な費用を減らし、人材効率化に乗り出すなど、緊縮経営の手綱を引き締めている。

韓国サムスン電子は副社長以上に提供する法人車両を、現代(ヒョンデ)自動車の最高級セダンから1ランク下の車種に変更した。今回の人事で副社長自体減っており、これだけで20億ウォン(約2億2000万円)の経費節減になるという。

また、退職を控えた役員に提供される常勤顧問役の待遇年限を短縮し、50~60人の大部分を非常勤に切り替えた。常勤顧問は在任時代の70~80%の賃金が保証され、個室や秘書、車両、法人カード、ゴルフ会員権などが提供される。これまでこうした恩恵を1~3年間提供してきたが、来年からは大部分が1年になる。

新年の人事で大々的な世代交代を断行したSKグループは組織のスリム化に着手。SKとグループ内の最高意思決定機関SKスーペックス追求協議会も人員を減らして他の系列会社に移動させつつある。

第3四半期まで6四半期連続赤字を記録したLGディスプレイは今年初め、事務職を対象に休職申請を受け付けたのに続き、最近は坡州(パジュ)工場と亀尾(クミ)工場の40歳以上の生産職を対象に希望退職を進めた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News