【12月31日 CNS】中国公安部は11月30日、北京市で記者会見し、国内でハッカー事件の摘発件数が3年連続で増加していることを明らかにした。平均の増加率は年間27.7パーセント増だとしている。

 摘発されたハッカー犯罪には、主に情報システムへの不法侵入やデータの不法取得、システムの不法制御などが含まれているという。

 最近の傾向としては、犯罪者はコンピューター情報システムに侵入して破壊するだけでなく、システム上のデータを盗んだり、改ざんしたりすることが増えている。オンラインカジノやポルノを対象にした犯罪も目立っている。

 また、ハッカーが狙う分野も広がっており、駐車場の昇降機を遠隔操作するなど、犯罪者はオンラインからオフラインへと犯罪の手を伸ばしている。

 その手口も多様化しており、人工知能(AI)技術を利用してフェイク画像や音声を偽造し、大量の仮想通貨を発行して他人の財産を盗むなど新たな事態も生まれている。

 さらに、インターネット上には大量のハッキングツールが流通しており、ハッカーの平均年齢も年々低下している。

 2022年以降、全国の公安機関は計2430件のハッカー事件を解決し、容疑者7092人を逮捕したとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News