【12月26日 AFP】23NFLは25日、第16週の試合が行われ、ボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)が33-19でサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)とのカンファレンス首位同士の対決を制した。

 スーパーボウル(Super Bowl LVIII)の前哨戦といわれた一戦で、レイヴンズはQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)が第3クオーターに2本のタッチダウンパスを通してチームをけん引。守備陣も相手QBブロック・パーディ(Brock Purdy)から4度のインターセプトを決めるなど圧巻の働きを見せた。

 パーディは相手からサックを浴びた際、肩、腕の感覚や筋肉コントロールに一時的に影響を与える「スティンガー」と呼ばれる神経系のトラブルを起こし、第4クオーター途中で退場。フォーティナイナーズとしては、敗戦に追い打ちをかけられるような出来事となった。

 この結果、AFCトップのレイヴンズは12勝3敗に伸ばした。一方、NFC首位のフォーティナイナーズは、11勝4敗でデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)とフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)と並んだ。

 その他の試合では、ラスベガス・レイダース(Las Vegas Raiders)が昨季スーパーボウル覇者のカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)を20-14で破った。

 レイダースは攻撃陣が不発の中、守備陣のDTビラル・ニコルズ(Bilal Nichols)とCBジャック・ジョーンズ(Jack Jones)がタッチダウンを決めるなどし、チーフスを撃破。これで今季の戦績を7勝8敗とし、プレーオフ進出へ望みをつないだ。

 チーフスは9勝6敗となり、AFC西地区優勝はお預けとなったが、次週のシンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)戦に勝利すれば地区8連覇が決まる。

 NFC東地区首位のイーグルスはニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)に33-25で勝利。2試合を残し、同地区2位のダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)に1ゲーム差をつけている。

 イーグルスはQBジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts)が301ヤードを投げて1タッチダウンパスを記録。また、自らランで1タッチダウンを決めて今季のタッチダウンランを通算15回とし、QBとしては2011年のキャム・ニュートン(Cam Newton)を抜いて1シーズンの歴代最多記録を更新した。(c)AFP/Rebecca BRYAN