「世界のロボットをリード」…韓国ロボ各社、海外攻略を加速
このニュースをシェア

【12月14日 KOREA WAVE】販路開拓の努力が続く韓国のロボット業界が、現地法人を設立するなど海外市場進出に積極的に乗り出している。
韓国のロボットプラットフォーム専門企業「レインボー・ロボティクス」は最近、外食サービス用ロボットシステム開発専門のフードテック企業「atnook」にロボット102台を供給することになった。atnookはレインボー・ロボティクスのロボット「RB-N」シリーズを国内チキンフランチャイズや米ニュージャージー、フィラデルフィア、オーストラリア・メルボルン、パリなど海外10カ所余りに導入する計画だ。

レインボー・ロボティクスは今年4月、米国法人を設立し、代理店探しに乗り出した。同月、米ロボット自動化ソリューション専門企業と代理店契約を締結し、ロボットを供給している。
フードテックスタートアップの「ロボアルテ」も最近、米国、英国、メキシコの外食店と調理ロボットソリューションの輸出契約を締結した。まず、米カリフォルニア南部オレンジ郡を中心に拡張を計画している新規チキンブランドに調理ロボットを供給する。
ロボアルテは米国進出のための現地パートナーも見つけた。「365ホールディングス」がオクラホマ、テキサス、アーカンソーなど3州で調理ロボットの全面販売を担う。

「ユジンロボット」は今月、ドイツ・ミュンヘン支社の運営を本格的に開始した。物流・組立自動化ソリューション関連の海外新規受注が続き、これを支援するための拠点を用意した。開発人材を拡大し、現地の新規事業にも乗り出す方針だ。
ユジンロボット関係者は「自動搬送ロボットがスロベニアの病院など、欧州のヘルスケアソリューション市場に進出した。独家電企業ミーレと協力範囲を広げ、北米や欧州市場の開拓にまい進している」と話した。

一方、ロボ開発スタートアップ「ニュービリティー」は、日本市場への進出に拍車をかけている。今月2日まで東京で開かれた日本最大のロボット展示会「iREX 2023」で自動運転ロボット「ニュービー」を披露し、販路開拓のためのパートナー探しに乗り出した。KDDI、パナソニック、楽天などグローバル企業関係者約1000がブースを訪問した。
ニュービリティーは、日本のスタートアップ育成プログラム「UP by Shibuya Startup Support」にも参加している。プログラムは渋谷区と大手私鉄「東急」、日本のIT企業「GMOインターネットグループ」が支援する。

ロボット業界の海外進出を支援する動きもある。韓国ロボット産業振興院は来年、主要ロボット関連の海外展示会に韓国ロボット館を設置し、国内ロボット企業の輸出マーケティング活動を支援する予定だ。
振興院は米シカゴで来年5月6~9日に開催される米国自動化ロボット博覧会「オートメイト2024」に参加する国内ロボット企業を募集中だ。韓国共同館参加企業はブース賃借料の半額を補助される。
また、産業通商資源省は14日に「先端ロボット産業戦略1.0」を発表し、国内ロボット企業などの新たな市場創出を支援する。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News