EV車の販売が急増、中国市場を活性化
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【12月13日 東方新報】自動車メーカーや業界団体によると、世界最大の電気自動車(EV)市場である中国で、EVの販売台数が増加の一途をたどっている。
全国乗用車市場信息聯席会は、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)の全国卸売販売台数が11月に前年同月比29パーセント増の94万台に達する見込みであり、今年1~11月の総販売台数は前年同月比35パーセント増の774万台に達したと推定している。
全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹(Cui Dongshu)事務局長は、新興企業や既存企業を問わず、多くの自動車メーカーが勢いを増していることから、2023年の新エネルギー車(NEV)販売台数は全国乗用車市場信息聯席会の推定値である850万台に達するだろうと述べた。
上海蔚来汽車(NIO)は11月に1万5959台の電気自動車を販売し、前年同月比で約60パーセント増加した。ニューヨーク上場の新興企業は、1月から11月までの累計販売台数が14万2000台を超え、前年同期比33パーセント増となった。
「小鵬汽車(Xpeng)」や「問界(Aito)」を含む他の新興企業の11月の納入台数はさらに急増した。中国のテクノロジー大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)の支援を受けた「問界」は、同月に前年同期比127パーセント増の1万8827台を販売し、欧米自動車大手ステランティス(Stellantis)と提携した「零跑汽車(Leapmotor)」は11月に前年同期比130パーセント増の1万8508台を販売した。同社の1~11月の販売台数は12万5537台に達し、前年同月比22.27パーセント増となった。
一方、既存の自動車メーカーも躍進している。BMWは先週、中国におけるNEVの累計販売台数が30万台を突破したと発表した。BMWはまた、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)と中国で充電ネットワークを運営する合弁会社を設立する契約を結んだと発表した。
契約によると、最初の充電ステーションは2024年に運用を開始する予定だ。2026年末までに、少なくとも1000か所の高出力充電ステーションと約7000か所の高出力充電杭のネットワークを構築する予定だ。
中国で最も人気のある国際的な自動車メーカーであるフォルクスワーゲン(Volkswagen)も、同様にNEV分野で速度を上げている。「ID.7 VIZZION」など、EV「ID.シリーズ」の新型車を8日に市場に投入する予定だ。同社は、グローバルなMEBプラットフォームをベースに中国市場専用のEVプラットフォームを開発し、現地の顧客の需要に応えており、最初のモデルは2026年に発売される予定であると述べた。
中国最大自動車メーカーである長城汽車(Great Wall Motor)の11月のNEV販売台数は、前年同月比143パーセント増の3万1248台となり、河北省(Hebei)を拠点とする同メーカーのNEV販売台数は8か月連続で増加した。長城汽車の今年11か月間のNEV販売台数は23万2145台で、前年同期比92パーセント増となった。(c)東方新報/AFPBB News