【11月30日 AFP】ラグビーイングランド代表主将のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)が、自身と家族の心の健康を優先するため代表活動を休止し、来年の欧州6か国対抗戦シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2024)を欠場すると、所属するイングランド・プレミアシップのサラセンズ(Saracens)が29日に発表した。

 サラセンズによれば、クラブでのプレーは継続し、引き続きキャプテンを務める。

 ファレルはイングランド代表通算112試合に出場し、同代表歴代最多の1237得点を誇る32歳。キャプテンとして2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で準優勝、今年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)ではベスト4入りに貢献した。

 だが、フランス大会前に行われたウェールズとの前哨戦では、4試合の出場停止となる退場処分を受け、W杯本番の最初の2試合を欠場。ソーシャルメディアで批判を浴び、大会期間中も一部の観客からブーイングを受けた。

 イングランド代表のスティーブ・ボーズウィック(Steve Borthwick)ヘッドコーチ(HC)は、メンタルヘルスについてオープンにしたファレルの決断は「勇気がある」とたたえ、イングランドラグビー全体でファレルが必要とする支援を行っていくと語った。(c)AFP