ジェトロの日本ブースでアウトドア用品や観光PR 第6回輸入博
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【11月6日 Xinhua News】第6回中国国際輸入博覧会が中国上海市で5日に開幕する。日本企業は第1回から参加して中国市場の開拓につなげ、中国の開放拡大がもたらす波及効果の恩恵を受けてきた。日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所によると、今年はアウトドアや酒類・食品、訪日観光などをテーマに日本の良質な商品やサービスを中国の消費者に紹介する。
同事務所の水田賢治首席代表は新華社の取材に対し、中国政府が打ち出した貿易の安定と消費促進に向けた一連の政策が奏功し、第6回輸入博の開催に堅固な基礎を築いたとの見方を示した。ジェトロは10日までの期間中、食品・農産品エリアと消費財エリアに「JAPAN MALL(ジャパンモール)」を設置し、日本企業の商品650品目余りを展示する。
消費財エリアではアウトドア生活をテーマに、キャンプやウインタースポーツ関連のブランド15社、ペット用品のブランド8社が参加、400品目以上を出品する。
食品・農産品エリアでは、日本酒や焼酎、ウイスキー、梅酒など前回の3倍となる150品目を超える日本産酒類を試飲できる特設コーナーを設置。試食コーナーには日本の加工食品や菓子を100品目余り用意する。
中国では国内外の旅行市場の回復が進んでおり、消費需要の一段の拡大が見込まれる。ジェトロは今年、初めての試みとして、日本政府観光局(JNTO)と北海道や長野、愛知など11の自治体と連携し、中国の消費者に訪日観光の魅力をPRする。
水田氏は、中国の消費者の好みの変化や消費の高度化が続く中、中国政府が開放を揺るぎなく拡大させるという約束を貫き、各方面に大きな利益をもたらしていると指摘。第1回の輸入博以降、さまざまな日本の商品が中国の消費者に知られるようになり、中国での商機拡大を目指す日本の中小企業も増え始めているという。
「より良い暮らしを求めるのは、中国人も日本人も同じだ」。水田氏は、輸入博の忠実なパートナーとして、ジェトロは今後も中国の消費市場の最新動向を注視し、消費者のニーズに的確に応えていくとともに、両国の経済・貿易の交流や協力が一層深まることを期待していると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News