【10月10日 AFP】ポーランド軍の参謀長と作戦部長が10日、辞任した。ロシアのウクライナ侵攻が続き、15日には議会選を控える中で、国防に大きな問題が浮上した形だ。

 辞任したのは、ライムンド・アンジェイチャク(Rajmund Andrzejczak)参謀長とトマシュ・ピオトロフスキ(Tomasz Piotrowski)作戦部長。

 両氏は辞任の理由を公表していないが、現地メディアはマリウシュ・ブワシュチャク(Mariusz Blaszczak)国防相との間で確執があったと指摘している。

 報道によると、両氏はブワシュチャク氏と対立を深め、辞意を固めた。また、選挙運動に軍を巻き込むことにも反対していたという。

 これを受けて野党は、ブワシュチャク国防相の辞任を要求した。

 野党・民主左翼連合の議会グループ代表はX(旧ツイッター)に「ウクライナで戦争があり、中東で戦争が起きている時に、ポーランド軍は崩壊しつつある。(与党の)法と正義の行為により、起こり得る中で最悪の危機に直面し、われわれは無防備な状態に置かれている」と投稿した。

 法と正義は、議会選の得票数ではトップに立てるものの、過半数には届かないとみられている。(c)AFP