【9月29日 Xinhua News】中国寧夏回族自治区銀川市で24日、中国・アラブ諸国博覧会が4日間の日程を終え閉幕した。例年は中国とアラブ諸国の協力関係の要となるエネルギーが注目を集めたが、今回は新エネルギー車(NEV)が専門家や来場者の話題の焦点となった。

 クリーンエネルギー展示エリアでは、小さくてかわいい小型新エネ車が多くの来場者に注目された。小型商用車を手がける禾美汽車(浙江省寧波市)が製造した車両で、正面は普通の小型電気自動車(EV)だが後部に大きな貨物室を持つ。

 同社の創設者、陳闊(ちん・かつ)氏は「貨物室は都市部の宅配や販売、農産物の輸送などを想定している」と説明。博覧会期間中はモロッコ企業と購入意向の合意書を結んだほか、サウジアラビアやアルジェリア、ヨルダンなど複数の国の政府関係者や起業家が関心を示したという。

 屋外展示エリアでは、中国新エネ車メーカーの賽力斯(セレス)汽車と通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が共同開発した「問界(AITO)」、広州汽車傘下の「埃安(AION)」、第一汽車集団傘下の「紅旗」、上海汽車集団傘下の「栄威(Roewe)」などメーカー7社の乗用車やオフロード車、建設車両などが展示され、多くの来場者を引き付けた。(c)Xinhua News/AFPBB News