【7月19日 AFP】元恋人への暴行罪などに問われていたサッカー元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のライアン・ギグス(Ryan Giggs)被告(48)について、英検察は18日、起訴を取り下げた。元恋人が証拠の提出を望まなかったためで、これによりギグス被告に対するやり直しの裁判は行われないことになった。

 ギグス被告の裁判は昨年1か月にわたって行われたが、評決に至らず、今月31日から2回目の裁判が始まる予定だった。しかし検察官がこの日マンチェスター刑事法院(Manchester Crown Court)に対し、現実的に考えて有罪にできる見込みはないと通達。元恋人とその妹が1回目の裁判で「傷つき」、証拠を提出「したくない意向を示した」という。

 ギグス氏は、元恋人に支配的、高圧的な振る舞いをし、元恋人と妹に暴行を加えるなど3件の罪で起訴されていたが、本人は否認していた。有罪になれば最長で禁錮5年の可能性があったが、これですべての件で告訴が取り下げられた。(c)AFP