引退のピケ、カンプ・ノウに涙の別れ バルサ勝利で暫定首位
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【11月6日 AFP】22-23スペイン1部リーグは5日、第13節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は2-0でアルメリア(UD Almeria)に勝利し、暫定首位に浮上した。引退を発表しているジェラール・ピケ(Gerard Pique)は本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)に涙ながらに別れを告げた。
バルセロナは何度か絶好機を逃しながらも、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)とフレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)のゴールで勝利し、7日にラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)戦を控えるレアル・マドリード(Real Madrid)と勝ち点2差の首位に浮上。ピケも自身ホーム最終戦を勝利で飾ることができた。
クラブ通算616試合目となった35歳のピケは、セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)に代わってキャプテンマークを巻き、先頭で入場した。センターサークルには、カタルーニャ語で「常に」を意味する「sempre」と自身の背番号を合わせ「Sempr3」と描かれた巨大フラッグがかけられた。
試合では、急造DFラインの一角を占めた。ピケの調子が上がらない中で、このところは口笛を浴びせていたファンも、この日はピケがボールに触れるたびに歓声を送り、通算30個のタイトルを獲得したクラブのレジェンドで、おそらくチーム史上最高のCBでもある選手に敬意を示した。
試合終盤に交代する際には、ピケはチームメート一人一人と抱き合い、スタンディングオベーションの中で、サポーターに投げキスをしてピッチを後にした。
試合後のスピーチでは、将来的なクラブへの復帰をサポーターに約束し、「さよならではない。17年間プレーして、少し新鮮な空気を吸うために離れるんだ。私はここで生まれ、ここで死ぬ」と話した。(c)AFP