西側の制裁「屁とも思わず」 ロシアの駐スウェーデン大使
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【2月14日 AFP】ロシアがウクライナに侵攻すれば西側諸国から制裁を科される可能性があることについて、ロシアのビクトル・タタリンツェフ(Viktor Tatarintsev)駐スウェーデン大使は12日、「屁(へ)とも思っていない」と一蹴した。
スウェーデンの日刊紙アフトンブラデット(Aftonbladet)のウェブサイトに掲載されたインタビュー記事で語ったもので、大使は「言い方は悪いが、われわれは制裁を屁とも思っていない」と発言した。その上で「一連の制裁をすでに受けており、その意味では国内経済と農業が漁夫の利を得ている」と述べた。
大使は「ロシアの自給率は高まり、輸出も拡大した。イタリアやスイス産のチーズは手に入らなくなったが、レシピを参考に同等のチーズを作れるようになった」と説明。「新たな制裁は好ましいものではないが、西側諸国が言うほど悪いものでもない」と話した。
タタリンツェフ氏はまた、西側諸国はロシア人のメンタリティーを理解していないと解説。「ロシアに対して強硬になればなるほど、ロシアはよりかたくなになる」と語った。
一方で、ロシアは戦争回避に努めているとも指摘。「わが国の政治指導者が切望しているのは戦争の回避だ。ロシア人は誰も戦争を望んでいない」と述べた。(c)AFP